[比較】インテル Core i7-11600H vs インテル Core i7-10870H – インチ単位の戦い
今日は、最新のZen 3やTiger Lake Hチップにも対抗できるピュアなシングルコア性能を実現したCore i7-11600HとCore i7-10870Hを並べてみました。これはComet Lake-Hシリーズの最後のチップの1つで、悪名高いMSI GP66 Leopardとともに発売されました。
これは特にゲームにとって重要なことで、CPUの利用可能なパワーをすべて使うように最適化されているゲームは多くありません。スペック的には、旧CPUの方がコア数が2つ、スレッド数が4つ多く、さらにブーストクロックも5.00GHzとなっており、到達するのは難しいでしょうが、可能性は十分にあります。
それでは、「Core i7-11600H」と「Core i7-10870H」の比較をご紹介します。
また、「ノートPC用CPUランキング」では、最も性能の高いプロセッサーをご紹介しています。
両CPUの詳細はこちらからご覧いただけます。インテル Core i7-11600H/インテル Core i7-10870H
スペック表
インテル Core i7-11600H | インテル Core i7-10870H | |
---|---|---|
アーキテクチャ | タイガーレイクH45 | Comet Lake H |
リソグラフィー | 10nm | 14nm |
ベース/最大周波数 | 2.90-4.60GHz | 2.20-5.00GHz |
コア数/スレッド数 | 6/12 | 6/12 |
メモリタイプ | DDR4-3200MHz, LPDDR4x-4266MHz | DDR4-2933MHz |
消費電力 | 45W | 45W |
キャッシュ | 18MB | 16MB |
統合GPU | – | インテルUHDグラフィックス630 |
CPU ベンチマーク
Core i7-10870Hの実力は、増えたコア、スレッド、高速化が一巡して、新型のCore i7-11600Hに非常に近いスコアを出せるようになっているのがわかります。それでも、Cinebench 20による3Dレンダリングでは、Tiger LakeのCPUが1%近くリードしており、ほんの少しだけ速くなっています。Photoshopに目を移すと、Core i7-10870Hが0.4秒の差をつけて1位になっています。
結果はCinebench R23のCPUテストによるもの(スコアが高いほど優れています)
結果はPhotoshopベンチマークテストの結果です(スコアが低いほど良い)
結論
Core i7-10870Hは1世代遅れているにもかかわらず、非常に競争力があります。しかし、物理的なハードウェアがないにもかかわらず、Core i7-11600Hはより高い3Dレンダリングスコアを確保しています。これは、Tiger Lakeがどれだけ改善されたかを物語っています。しかし、ベンチマークの時間が短いPhotoshopでは、クロックの高さで旧CPUに軍配が上がりました。どちらかを選ぶのであれば、価格の安い方を選べばよいというのが実情です。一方で、冷却性やバッテリー駆動時間など、他のすべての性能がどうなっているかを確認するために、正確なデバイスのレビューも参考にしてください。